お前も一緒に
セックスが終わって、もう眠いし明日も早いし……と思って、眠い目を擦りながらベッドから抜け出そうとすると、セフィロスが腰の辺りにしがみついて来た。
「── 何処に行く?」
「自分の部屋に決まってるだろう……もう、眠いんだ。離せ!」
「お前も一緒に此所で寝れば良い」
「嫌だ!」
間髪入れずに答えてやると、無理矢理シーツの中に引き戻された。
「……セフィロス」
声の調子と目線で最大限に抗議を示す。
「いい加減にしろ!」
「お前こそ、どうして、そんなに嫌がるんだ?」
「自分の部屋じゃないと安眠出来ない── 」
ぷいっと、顔を背けて。
「つまり、俺と一緒じゃ眠れない、と」
「そうは言ってない! 頼む、セフィロス。任務の時以外は自分の部屋で寝たいんだ……」
もう、こんな風に話しあってる時間自体が無駄に思えて鬱陶しい。俺はさっさと眠りたいのだ。
「大体、他人と一緒に寝るのは嫌だと言ってたのは、お前の方だろう?セフィロス」
「そう、だったか?」
「人肌に慣れてないから、他人の体温が気持ち悪い……って、言ってたじゃないか!」
言いながら俺は再びベッドから起き上がって、今度こそ本当に部屋に帰ろうとシーツをまくり上げたところで、セフィロスが横から俺に抱きついて囁いた。
「……お前の体温には、もう慣れた」
セフィロスの低い声で耳元で囁かれると、ぞくりとする。自分でも、顔が赤くなるのが解る。多分、コイツは分かっていて態とやっているのだ。本当にタチが悪い。
セフィロスを見上げると、自然に額と額がぶつかって、そのまま顎を上げてキスを交わす。
「── 今日だけ、だからな!」
睨み付けるように、そう言ってやると、セフィロスは嬉しそうに俺に抱きついたまま、俺ごとベッドに横たわった。俺は、本当に眠かったから、セフィロスの胸に顔を埋めたまま、そのままウトウトと眠りに就いた。
end
2008/5/13